キチっているよね

パソコンで書いたキチった話です

金州南山間の攻防

先日のことだ。私は金州・南山をドライブした。その時の話である。私が南山から金州城へ車を走らせていると、なんと路肩にウェイghバッグガゲが落ちていたのだ。私は正直ウェイghバッグガゲが落ちているなんて信じられず、衝撃的すぎた。え?なんだって?いや、ほんとだって。本当に落ちてたんだよ。とにかく、私は急いで車を降り、周囲に目を光らせながら、ウェイghバッグガゲをトランクにぶん投げた。いやだから本当なんだ信じてくれ。疑うなよ。ともかくこの先は本当にウェイghバッグガゲが落ちていて、それを私が拾ったという前提で読んでくれ。じゃないと話が破綻する。

 私は再び車を走らせたが緊張して手とかが震えていた。だってあのウェイghバッグガゲを拾ったのだから。もしかしたらウェイghバッグガゲを狙っている奴が急に襲ってくるかもしれない。私の心はそんな恐怖に包まれていた。すると案の定サイドミラーに一台の車が映りこんだ。それが私と同じ方向に行くだけの車なら良かったのだが、奴が車でボディアタックをしてきたあたりからちょっと怪しくなってきた。そして奴のボディアタックが遂に6回目を迎えようとしたとき、私はもう我慢ならずボディアタックをした。ボディアタックボディアタックし返したのである。当然衝撃は2倍だ。私は助手席に体を大きく傾けさせられたが、持ちこたえた。奴もびっくりしたのかしばらく何もせず並走していた。しかし不自然だ。私はあのとき周囲に目を光らせていたのに。もしや奴は隠れて見ていたのか?奴も同じくウェイghバッグガゲを見つけたが、私が拾うのを見て慌てて隠れたのかもしれない。私が拾ったのを誰かに見られたことに私が気付いたら、私は大急ぎで逃げるだろう。奴はそれを恐れたに違いない。すると奴め、今度は私の車の前に出たり、並走したり、後ろに付いたり、実に多彩な動きを展開してきた。私はしゃらくせぇと思い、ゴリゴリアタックをした。ゴリゴリアタックっていうのはな、普通のアタックって一回ボンっと当たるだけだろ?ゴリゴリアタックはゴリゴリ当たり続けるんだよ。つまり車同士が接触し続ける。するとどうなるか、相手の車は路肩にはみ出す。すると看板とかに当たるかもしれない。そういうことだ。私はゴリゴリした。だが何と奴もまた押し返してきた。膠着状態だ。いやいや、何だコレ。はたから見ればおかしいじゃないか。だって車同士がくっついて走っているんだ。気持ち悪っ、変態かよ。私はふっと奴の方を見た。すると奴は、こんな時に呑気にスマホをいじっているではないか!私はこん畜生め、と助手席の引き出しからサブマシンガンを取り出し、奴のスマホを撃ち抜いた。奴は動揺したのかしばらく何もせず並走していた。すると後ろから一台の大きなトレーラーがやって来た。何だと思ってると、私の車に追突してきたではないか。何とか無事だったが、あのトレーラーもまたウェイghバッグガゲを狙っているのか?一体どうして私がウェイghバッグガゲを持っていることを知っているんだ。あ、さては奴め、スマホでそのことを拡散しやがったな。ちょくしょー。と思っていたら、トレーラーが奴の車をぶつけ飛ばした。ああ、なんてことだ。ウェイghバッグガゲは人の心を変える。ウェイghバッグガゲは争いを生む。奴はウェイghバッグガゲのせいで死んだのだ。こんなもの無いほうがいいんだ。そう思いながら、私はトレーラーの体当たりを避けていた。トレーラーは大きいので動きが鈍い。だから奴のアタックなどあたらんわ。すると、どこからともなくバイクに乗ったじじいが現れた。じじいは私の車の横に並んだ。私はいつかノモンハンへ行く途中で出会ったじじいを思い出した。じじいはサブマシンガンを撃ってきた。私はやばいと思い、伏せつつ運転する。だがじじいの射撃はヘタクソで全然当たらんではないか。私は上手いことやってじじいのバイクにアタックした。ヘっ、バイクみたいな防御力がないもので挑むからだ。じじいは路肩へ吹っ飛んでいった。ああ、なんてことだ。ウェイghバッグガゲめ。奴はウェイghバッグガゲのせいで死んだのだ。こんなもの無いほうがいいんだ。トレーラーはその後も執拗にアタックを繰り返してくる。私は急ブレーキをかけた。トレーラーは去っていった。私は急ぎ、来た道を猛スピードで戻った。トレーラーは動きが鈍いから急ブレーキをかけ、Uターンをし、再び私を追ってくるまでに時間がかかる。今のうちだ、急げ急げ。本当は直線で逃げない方がいいのだが、あいにくここら辺は丁度いい脇道がないのだ。と、そこに今度はカーズの冒頭に出てくる暴走族のような車が多数襲い掛かって来た。彼らは車から火を噴いたり、車の後ろに付いたラジオから音楽を流したりした。さすがに一人対多数では分が悪い。しかも彼ら、凄い連携で非常に効率よく私の車にアタックしてくる。私はサブマシンガンで応戦したが、彼らの車は防弾仕様になっているのか、窓ガラスにひびの一つも入らない。そろそろ私と私の車が限界に達しようとして、もう駄目だ、そう思ったとき、さっきのトレーラーが猛スピードで追い上げてきた。トレーラーは車を蹴散らしながら私に迫ってくる。彼らの車ごと私を路肩に押し流そうとしているのだ。私は辛くも路肩で逃げ切り、トレーラーと多数の車がくんずほぐれつしているのを尻目に金州の方向へ逃走した。逃げに逃げた。あー怖かった。そのあとは何事もなく、私は普通に運転できた。しばらくして劉家店(りゅうかてん)という町に着いた。別にお店じゃないぞ。中国には店で終わる地名がいくつもあるのだ。私は燃料の残量が心配だったので、ガソスタに入った。そこでトイレにも立ち寄った。長い緊張から解放されて私はどっと疲れた。戻ってみると、閉めたはずのトランクが開いていた。慌てて中を確認すると空だった。